特定行為看護師

 特定行為とは

特定行為は、診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされています。
医師の行為の一部を、特定行為として看護師にタスクシェア・タスクシフトすることで、医師の負担軽減が期待されています。
又、特定行為看護師として看護師の専門性をさらに発揮し、在宅医療等の推進にも向け、活動することのご理解とご協力をお願いします。

特定行為研修修了看護師の活動について(当院では9区分 16行為)

当院では2023年より特定行為研修協力施設として、院内の看護師を対象に自施設で特定行為研修を開始し育成に努めています。2025年4月現在、計3名が院内外での特定行為研修を修了しています。
当院の特定行為修了看護師は、臨床推論をもとに診る医学的視点と患者さんを全人的に捉えた看護的視点を組み合わせた実践を行うことで、質の高い安全な医療・看護の提供や、チーム医療のさらなる推進、医師の負担軽減を目指して活動しています。

区分・領域別パッケージの特定行為研修内容

1.呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連

  • 侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 非侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
  • 人工呼吸器からの離脱

2.栄養及び水分管理にわる薬剤投与関連

  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正

3.感染に係る薬剤投与関連

  • 感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与

4.血糖コントロールに係る薬剤投与関連

  • インスリンの投与量の調整

5.精神及び神経症状に係る薬剤投与関連

  • 抗けいれん剤の臨時の投与
  • 抗精神病薬の臨時の投与
  • 抗不安薬の臨時の投与

6.呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連

  • 気管カニューレの交換

7.栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連

  • 中心静脈カテーテルの抜去

8.栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連

  • 末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入

9.創傷管理関連

  • 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない懐死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法

特定行為研修終了看護師へのインタビュー

下忠 美輪/2024年度修了(第13期生)

当院では、患者さんの在宅復帰を目指し、常に症状の悪化や回復を観察しながら迅速な処置と治療を行うことを重視しています。しかし、医師の業務が多忙なため、現場に即座に駆けつけることが難しい場合があります。このような状況を補うため、他の医療スタッフと連携し、安全で質の高い医療サービスを患者さんに提供できるよう努めています。

小村 成美/2024年度修了(第13期生)

当院では、全介助が必要な患者さんも多く、医療行為の場面で医師を必要とすることが頻繁にあります。しかし、医師の多忙さから、関わるタイミングによっては患者さんに不安を与えてしまう場合もありました。そこで、私たちは多職種との連携を通じてケアを提供する一方で、さらなる知識とスキルの習得があれば、より迅速な対応や処置が可能になり、重症化の予防や患者さんの不安軽減に繋がると考えるようになりました。
そのような中で、特定看護師として専門的な知識とスキルを身につけることで、医療と介護の連携を重視しながら、患者さんが住み慣れた環境で在宅退院を目指す支援が可能になると知りました。こうした取り組みにより、患者さんのニーズにより一層応えられるよう、日々活動を続けています。